KIRIYA
BRIDAL
職人技に裏打ちされた
伝統と革新が織りなす
唯一無二のブライダルリング
岡崎城に納める刀匠鍔(とうしょうつば)や簪(かんざし)の製作に始まり、文明開化期に宝石の取り扱いを始めた『KIRIYA』。岡崎の地で1882年に創業以来、東海地区最古の宝石店として職人技と伝統を守りつつ、常に挑戦と進化を続けてきた同店が、新たなステージへと向かうため誕生させたのが『KIRIYA BRIDAL』である。
同店の指輪づくりの核となっている鍛造製法は、熱した地金を叩き、伸ばし、再び熱して叩くといった工程を繰り返すことで密度が高まり、強度の面でも非常に強く、指輪づくりに適したもの。結婚指輪という、何十年も身につけるものにふさわしい「丈夫さと美しさ」をこの技術が叶えている。また、鍛造製法の魅力は、製造過程そのものにもある。一つひとつ手作業で形を整えることで、指輪の輪郭や質感を微調整できるため、顧客の要望にきめ細かく応えることができるといった点だ。「当店では指輪の幅や厚み、金属の種類といったお客様の細かな要望をお聞きしながら指輪づくりをしていくため、気づくとオーダーメイドで作っているような感覚になっていただけます」と店主の川口諒さんは語る。

店舗では「久音」と「楚々」という2つのオリジナルブランドを展開している。四季をテーマとした「久音」は鍛造製法を取り入れ、「詫び錆び」といった日本の伝統美を反映したデザインが特徴的だ。糸鋸を用いた手作業での繊細な加工など、長く使い続ける中で経年劣化すらも思い出となり、味わい深さを増していく。仏教用語に由来する「久音」というブランド名も「長く久しいこと、遠い過去や未来を意味する言葉」として、永遠の愛への思いが込められている。
一方、「楚々」は鋳造ラインのブランド。鍛造製法では叶わないウエーブラインなど華やかで洗練されたデザインに対応している。また、コストを抑えながらも高品質な指輪を提供できる点でも、顧客から高い評価を得ている。
指輪の素材には、ライトブラウンゴールドなど大阪の精錬工場でしか手に入らない特殊な金属を含め、厳選されたものを使用。鋳造ラインは山梨の提携工場で行われ、鍛造製法は大阪と東京の熟練職人たちが担当している。それぞれの職人が得意分野を活かしながら細部にまでこだわり、一つひとつ丁寧に仕上げていく。ここには、過去に多くの無理難題に応えてきた経験が、デザイン画の再現性が高い指輪づくりを実現し、顧客の細かな要望に応える力となっている。

オーダーメイド感覚でつくる
あなただけの
特別な指輪づくり
「那古野への出店は、古いものと新しいものが調和する町並みが久音や楚々の世界観と一致していたことが大きな理由」と川口さん。物件選びでは数多くの候補を見て回り、現在の店舗に出会った瞬間、ブランドの真価を伝える新たな拠点としての可能性を確信。「出店審査が厳しいことは知っていたので、最初のアプローチでは無理かもしれない」と思ったという。しかし、時間が経つにつれ「審査が厳しいのは町を大切にしたいとの思いがあるからこそ。僕たちだって指輪にかける思いは負けてない」との思いで交渉を重ね出店が実現した。
古き良きものと現代的なセンスを融合させた内装にも細部までこだわりが詰まっている。指輪が置かれた台座には、岡崎の石材屋が削り出した江戸城にも使われたという根府川石を使用。さらに、額縁のようにはめ込まれた障子には、和紙作家のハタノワタルさんによる特注の和紙を採用するなど、「久音」や「楚々」の世界観を表現する落ち着きある空間を作り上げた。

さらに、KIRIYABRIDALではGIA(米国宝石学会)の資格を持つ川口さんが直接対応することで、ダイヤモンドの品質に対する信頼感を高めている。このような丁寧な接客、品質への安心感、オーダーメイド感覚で指輪づくりができる。
「婚約指輪や結婚指輪というのは、人生の節目にある大切なもの。単なるジュエリーやアクセサリーとは違う意味があるものだと思います。だからこそ僕たちは、指輪づくりに決して慣れることなく、毎回初めての気持ちで指輪を作り続けています」と川口さん。「那古野ではまだ自分は新参者なので、町のことをもっといろいろ学んで、今後は飲食店の方々とも仲良くなって。今はまだすごく漠然としてるんですが、お客様にも那古野の飲食店の方々にも喜んでいただけるようなことが今後できたらと思っています」。


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- KIRIYA BRIDAL
キリヤ ブライダル - TEL : 052-526-8339
- 住所 : 名古屋市西区那古野1-24-6(2F)
- 営業時間 : 11:00~20:00
- 定休日 : 水
- KIRIYA BRIDAL