Cocina Española
Comedor Kito-
地元、那古野で
知られざる
スペイン郷土料理の
魅力と可能性を
広げたい
スペイン各地で食べ歩き、五感のすべてで料理を学んできたというシェフの鬼頭大史さん。「肩肘張らず、気軽に本場の味を楽しんでもらえることがテーマ」と話し、まさにスペインの路地裏にあるような佇まいの店で本格的な家庭料理や郷土料理を手がける。「アヒージョなどのわかりやすい料理ではなく、それって何?と思わず聞きたくなるような郷土料理を提供したい」と鬼頭さん。その舞台を那古野に選んだ理由のひとつは「自分の地元だから」という。「古き良き風情が残るこの街で、スペイン料理の裾野と可能性を広げたいですね。また四間道観光を目的に訪れるように、うちでおいしいスペイン料理を食べることを目的に那古野を訪れてもらえるようにしていきたい」と意欲的に話す。
渾身の料理で
那古野に人を惹きつけたい
鬼頭さんが作る料理は、巷のバルではあまり見かけない珍しいひと皿が多い。そのひとつ、ロメスカーダはカタルーニャ地方に伝わる郷土料理。自家製塩だらや豚軟骨を柔らかく煮込み、ナッツを使った香ばしいロメスコソースを加えたひと皿は素材のうま味とナッツのコクが混ざり合い奥深い味わいだ。
また郷土料理に「とっつきやすさと食べやすさ」のエッセンスを加えるのも鬼頭さん流。例えばバレンシア州アリカンテの名物、ウサギ肉と野菜の煮込みは日本人に合うように骨付きイベリコ豚でアレンジ。豚のうま味とコクがスープにじんわり、思わずワインも進む。
食材に対してもこだわりは強い。自ら市場に出向き厳選した魚介をはじめ、愛知県内で育てられる牛肉や鴨、岐阜の農園から仕入れる野菜など、使用する食材は地元のものが中心。これらの食材にスペイン産のスパイスや調味料を組み合わせ自らのスペイン料理を作りあげていく。「那古野でのスペイン料理の可能性」を追求していきたいと鬼頭さんは話す。
「那古野にある多種多様な店と同様に、この店が那古野に人を惹きつける選択肢のひとつになれば嬉しいですね」。
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- Comedor Kito-
コメドール キト - TEL : 052-526-8078
住所 : 名古屋市西区那古野1-36-52
営業時間 : 18:00〜翌2:00
定休日 : 日、第1・3月
- Comedor Kito-